経営戦略(中期経営計画)
中期経営計画「SHIFT 2019 -Fusion-」(2017~2019年度)
- 2020年代の業容倍増目標に向けた第一歩。成長の質をSHIFT(シフト)させる
- 「新次元の成長」に向け、量的成長(未来への成長投資)と質的転換(たゆまぬ構造改革)を図る
- 戦略投資2,000億円(内M&A投資1,300億円)、環境貢献投資120億円
- 継続的な収益性改善と有望分野への資源配分で営業利益率10%以上を目指す
- 技術?機会?リソースの「融合」により、成長を加速
- E/S/G視点での事業と一体となったCSR経営を推進
※2017年4月12日発表
基本戦略 「SHIFT」
SHIFTには、業績規模および企業姿勢において、成長の質を変えるという意味を込め、それぞれの文字が次のように取り組んでいく基本戦略を表します。
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SSustainable
E/S/G視点で持続可能な経営基盤構築
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HHuman resources
事業を支える多様な人材の活躍
経営基盤の強化
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IInnovation
際立つ技術と品質で新製品?新事業創出
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FFrontier
新分野?新エリア?新用途を開拓
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TTransformation
収益力を強化し強靭な事業構造を構築
3つの取組み → 「融合-Fusion」による加速
「新次元の成長」の大前提となる経営基盤の強化に取り組むとともに、「イノベーション」「フロンティア開拓」「収益力強化」の3つの取り組みを加速させます。技術や事業機会、人材、その他のリソースを3カンパニーの枠を超え社内外で融合(Fusion)させることで、新たな価値を生み出し、成長の加速を図っていきます。
中期戦略の全体像
融合(Fusion)による成長の加速
前中期において、新規の開発などを中心とした育成?創造テーマについて取り組んできた“協創”の取り組みを一段進化させ、既存事業も対象に技術、事業機会、経営資源を「融合」し、社内外の連携を強化することで成長の加速を図ります。全社の売上高増分目標である約1,300億円の内、この「融合」による取り組みで500億円を創出します。
例えば、環境?ライフラインカンパニーが手がける成形用プラスチックシートの技術と、高機能プラスチックスカンパニーのフォームの技術を融合し、高性能な内装材の航空機メーカーへの採用を目指します。
投資の考え方
(単位:億円)
前中期計画 | 前中期(見通し) | 新中期計画 | |
---|---|---|---|
戦略投資 | 1,000 | 1,081 | 2,000 |
内M&A | ― | ― | 1,300 |
内戦略設備投資 | 700 | ||
通常投資 | 800 | 804 | 1,000 |
内戦略環境投資 | ― | ― | 120 |
投資合計 | 1,800 | 1,884 | 3,000 |
研究開発費 | ― | 960 | 1,200 |
---|
事業目標
(単位:億円)
2016年度 (見通し) |
2019年度 | |
---|---|---|
売上高 | 10,670 | 12,000 |
住宅 | 4,860 | 5,500 |
環境?ライフライン | 2,420 | 2,515 |
高機能プラスチックス | 3,560 | 3,900 |
その他 | ▲170 | 85 |
(単位:億円)
2016年度 (見通し) |
2019年度 | |
---|---|---|
営業利益 | 960 | 1,200 |
住宅 | 380 | 500 |
環境?ライフライン | 120 | 180 |
高機能プラスチックス | 540 | 650 |
その他 | ▲80 | ▲130 |
CSR経営のさらなる強化について
積水化学グループの持続的成長を図っていくうえで、成長の基盤となるCSR経営の強化を図ります。
社会的要請の変化などを踏まえ、E(環境)/S(社会)/G(ガバナンス)視点でCSRを見つめ直し、事業と一体となった取り組みを推進するため、当社グループのCSR概念図を改訂しました。
コーポレートガバナンスを基盤に、3つの「社会への約束」を通じて事業プロセスにおける社会への責任を果たすとともに、「3つの”際立ち”」で事業を通じた社会課題解決に貢献することを目指します。また、企業価値向上に向けてステークホルダーとの関わりを強化し、建設的な対話を推進していきます。